ヤフオクで出品者として取引をしている際に落札者の方から領収書の発行を依頼されることがあります。
ヤフオクでは「かんたん決済」というシステムが導入されており、その取引明細で代用ができるため出品者が必ずしも領収書の発行をする必要はありません。
実際に私も過去に依頼されたことがありますが、匿名取引で利用していることもありいつも丁重にお断りしています。
依頼されたけれど発行は手間だし個人情報も教えたくない、という場合のトラブルにならない断り方や対処法を解説します。
目次
ヤフオクで領収書を依頼された場合の断り方
ヤフオクを利用しているとごくまれに、落札者の方から領収書の発行を依頼されるケースがあります。
ただ個人間でのやり取りの場合、依頼されても困ってしまう方がほとんどではないでしょうか。
特にヤフオクには「匿名取引」というものがあり、お互いの個人情報をやり取りせずに取引ができるシステムがあります。
匿名取引をしている場合、領収書を発行することになれば必然的に落札者は個人情報を教えなくてはいけなくなります。
という意見が聞こえてきそうですが、
というケースもあり(実際に私が遭遇した方はそうでした)、これだとあくまでも落札者の方は個人情報を隠したまま、出品者のみが個人情報を領収書に記載しなくてはいけないということになりますよね。
そもそも個人情報を開示したくないために匿名取引を選択しているのに、領収書に記載しなくてはいけないとなったら本末転倒です。
これは個人的な意見ですが、領収書が必要なのであれば落札者の方は匿名取引を選ぶべきではありませんし、選ぶのであれば入札する前に出品者に発行が可能か聞く必要があると考えています。
ヤフオクはあくまでも個人間の取引であり、買うも買わないも落札者の方の自由ですよね。
もちろん落札になったあとも、出品者側でも落札者の取り消しなども行うことが出来ます。
つまり、条件に合わないのであれば入札しなければいいだけなんですよね。
とはいえ、仕事などで必要なものを購入された場合は領収書が欲しい、必要というのは私も個人事業主なのでよくわかります。
ただ出品者が領収書をわざわざ発行せずとも代用できる方法があるんです。
それを出品者も理解しておくと、落札者の方に一方的に「できません」というだけではなく「こういう代用案があるのでお願いいたします」という提案を持ってお断りができるようになります。
そういう断り方であれば一方的な冷たい感じも和らぎますし、もし落札者の方が代用案を知らなかった場合は親切だな、という印象になりますよね。
やり方を詳しく解説しますね。
かんたん取引の明細を利用してもらう
一番いいのは「かんたん取引の明細を利用してもらう」という方法です。
これはヤフオクの公式ヘルプにもきちんと記載があり、ヤフオク側でも領収書の発行はしていないと明確に載っています。
※ヤフオクヘルプより引用
その代わりに
ご自身で、かんたん決済利用明細画面を印刷するなどしてご対応ください。
※ヤフオクヘルプより引用
と記載があるのでこれをそのままお伝えしましょう。
こちらのページです。
※領収書の発行はできますか
そもそも、よく考えたらわかるのですがヤフオクのかんたん決済のシステムでは落札者の方が支払ったお金をいったんヤフオクが預かり、受け取り連絡があったのちに出品者のマイページ売り上げ管理の画面に反映されるようになっています。
つまり、落札者の方が支払っているのはヤフオクで、発送する時点では出品者はお金を受け取っていないんですよね。
領収書の発行義務に関しては民法第486条に「弁済をした者は、弁済を受領した者に対して受取証書の交付を請求することができる。」と規定があります。
しかしかんたん決済の場合、弁済を受領したものは商品を発送する段階ではヤフオクですよね。
つまり直接落札者の方から銀行振込でもされていない限り、出品者には発行義務はないと考えられます。
お金を受け取っていない段階で領収書を発行することはできませんよね。
かんたん決済をした際の明細・領収書があるはずなのに出品者でも発行するとなると二重発行になる可能性もあります。
一番いいのはやはり、かんたん決済の明細を利用してもらうことだと思います。
事細かに取引に関するデータが正確に、詳細に掲載されているのでこれより確かな取引明細はありません。
取引明細にはこのように情報が掲載されています。
商品名のほか、
- 取扱日
- 決済ID
- 支払い方法
- 支払い金額
(出品者の場合は受け取り金額と記載されています)
という情報が載っているので、これを印刷・ダウンロードして対応してくれ、というヤフオク側も言い分ももっともです。
領収書の代用になるものがある
さらにかんたん取引明細のほかにも、領収書の代用として利用できるものがあります。
それは
- クレジットカード払いのカード利用明細
- 銀行振込の明細書
- コンビニ決済の領収書
です。
これらは全てかんたん決済で利用することが出来る決済方法になります。
つまり、ヤフオクで取引をする場合必ずこれらの内のどれかを利用しているはずなので、代用は可能なんですよね。
1つずつ解説しますね。
クレジットカード払いの場合
落札者の方がクレジットカード払いで利用された場合、カードの明細が上がってきますよね。
それに日付も金額も記載されているので、それを利用してもらいます。
銀行振込の場合
また銀行振り込みで利用した場合は、入出金明細のコピーや振り込みの際の控えで取引の金額・日付・入金先(この場合はヤフオク)は分かります。
コンビニ支払いの場合
コンビニ払いも同様に、コンビニのレジでお金を払い、その際に領収書を受け取っているはずです。
もし私が落札者の立場であればこれらに加えて自分でかんたん決済の取引明細画面を印刷しておきます。
もしくは利用画面のスクショを印刷しておく、データでとっておくというのも1つだと思います。
複数組み合わせれば万全であり、何も出品者にお願いしなくても方法は色々とあるというのがお判りいただけたと思います。
断り方例文
では、これらを踏まえて断り方の例文をご紹介します。
私は実際に依頼された際にこの言い回しで断っていますがこれまでにトラブルになったことはありません。
かんたん決済の明細ページやクレジットカードの明細の印刷・ダウンロードが領収書の代用になるかと思います。
ご確認いただきまして、ご対応をお願いいたします。
私は法律家ではないので、言い切ることはせず、落札者の方にご自身で確認してもらい、落札者の方の責任において納得してもらうようにこのように記載しています。
「クレジットカードでの~」の部分は落札者の方がどんな支払方法で決済をされたのか、出品者も受取明細から確認することが出来るので、確認の上それぞれの落札者の方の支払い方法に合わせてアレンジしてください。
利用明細の確認方法は取引ナビより、取引情報「お届け情報・お支払い情報などを確認する」をクリック。
「お支払い情報」の欄にある「Yahoo!かんたん決済(受取明細)」の受取明細のリンクをクリックすると確認することが出来ます。
例えばコンビニ払いの場合は
「コンビニ払いを選択されていますので、コンビニでお支払いの際に領収書を受け取っていらっしゃるはずです」
という感じですね。
銀行の場合は
「入出金明細やお支払い伝票で代用可能かと存じます」
などでいいと思います。
ヤフオクが公式で領収書の発行をしない、と言っている以上これらの方法で対応してもらうしかありません。
もちろん厚意で発行される出品者の方もいると思いますが、個人の場合はそこまでの手間や用紙の費用なども考えると、代用案を示し、落札者の方ご自身で解決してもらうのも1つの方法だと思います。
トラブルを避けるためにあらかじめ記載するのも手
もしも領収書関連でトラブルを避けたい!という場合は、あらかじめ出品の際に商品説明欄に領収書を発行しない旨を記載しておくのも1つの手です。
そうすれば領収書が欲しいと言われても、発行しないことに了承したうえで落札、支払いをしているはずですからお断りしやすくなりますし、初めから発行して欲しいという方とは出会わなくなりますよね。
その他にもヤフオクにはあらかじめトラブルを避けるために記載したほうがいい事項があるので、トラブルに遭いたくない方は是非チェックしてみてください。 ヤフオク(Yahoo!オークション)は不用品処分にもとても便利で副業や副収入を得るにも手軽に使えるツールの1つですが、個人間での取引になるためトラブルに遭う可能性も0ではありません。 今回は実際にこれ ...
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