Googleが提供している広告配信サービス「Google AdSense(アドセンス)に合格する方法」をまとめました。
私は専業ブロガーですが、これまでに10個のサイトを合格させた経験があります。
審査が厳しくなったと言われている2019年以降にも合格しているので、これまでの経験を踏まえて8つのポイントをまとめてみました。
これから導入したいと考えている方の参考になれば幸いです。
目次
アドセンスに合格するには?
Google AdSense(※以下アドセンス)はブログやホームページなどに掲載することで広告収入を得ることが出来る、Googleの広告配信サービスの1つです。
アドセンスの素晴らしい点は、自身のサイトのコンテンツや訪問者に合わせた広告が自動で配信される点です。
ユーザーがサイトを訪問し、コンテンツを閲覧することや、広告をクリックすることで報酬が発生する仕組みになっています。
また、サイト運営者が利用することでかかる費用は一切ない、という点もポイントです。
つまり無料で使えるサービスなんですね。
ただし、使用するには審査に合格する必要があります。
今回は「どうしたら審査に合格できるのか」という点に絞って詳しくご紹介したいと思います。
プログラムポリシーを熟読しよう
まず審査に出すにあたり、一番大切なことは「Googleのルールに従う」ということです。
Googleの提供しているサービスなので、そのルールに従うことが大前提なんですね。
これはしっかりと明記されており
まずこの2つを隅から隅まで熟読してください。
一部重複していますが、こちらのアドセンス公式ブログの記事もとても参考になります。
プログラムポリシー: 質の高いサイトを作成するためのヒント
また上のガイドライン及びプログラムポリシーにも記載がありますが、「ポリシー違反」をしないように注意してください。
これは今後導入できた場合においてもとても大切なことなので、初めに頭にたたきこんでおくべき必須事項です。
ようはこれらに沿った形でサイトを制作し、コンテンツを作れば合格は難しくありません。
そのうえで、私が実際に感じたポイントをご説明しますね。
無料ブログではなく独自ドメインを使う
昔は無料ブログサービスでも簡単に審査に通ったのですが、今から立ち上げるのであれば絶対に独自ドメインがおすすめです。
これにはいくつか理由があり、
- 無料ブログサービスだといつサイトを消されるかわからない
- 無料サービスの場合初めから広告が配信されているので差別化がしにくい
- 独自ドメインなら自分で管理が出来る
という点が挙げられます。
独自ドメインでないと審査に通りにくい、という意見もあるようですが実際に検証していないので私はこの点についてははっきりと分かりません。
ですがアドセンスを導入したいということは収益化できるサイトにしたい、ということですよね?
ならば絶対に独自ドメインのサイトにした方がいいというのは断言できます。
無料ブログサービスはとても便利で初心者でも運営がしやすいのがメリットですが、サイトの生存権をサービス会社(アメブロやシーサー・はてなブログなど)に握られている点が問題です。
つまり、あなたのサイトがいつ運営者側の一存で消されてしまうかわからない、ということなんですよね。
私はブロガー歴が2021年で8年になりますが過去にブログサービスを使っていたライバルサイトが一夜で消されたのを目の当たりにしたことが1度ならずあります。
独自ドメインのサイトならば自分で管理が出来るので、誰かに一方的に消されるという事はよっぽどありません。
また、無料ブログの場合初めから広告がブログに貼られていますよね?
加えて自身のアドセンスや他の広告まで貼ったらとてもユーザーフレンドリーなサイトとは言えないですし、クリック率もブログサービス側と分けあう形になってしまいます。
それではあまりにももったいないので、せっかくなら真っ新な状態で自分でカスタムしていける独自ドメインのサイトを作りましょう。
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ジャンル・テーマを明確にする
昔は雑記ブログでも簡単に審査に通ったのですが、コンテンツポリシーを読んでもわかるようにGoogleはコンテンツの
- 独自性
- 魅力
- 価値
というものをとても重視しています。
ただの日記ブログで上の3点を抑えた内容が作れるかというと、芸能人でもない限り少し難しいのでは?と思います。
実際に私が合格したサイトは全て何かのジャンルに絞った特化サイトです。
著名人の場合はその人自身がオリジナルコンテンツのようなものですから、ただの日記でも価値がありますが(アメブロを見ると分かりやすいですよね)
一般人の場合はそうは言えないですよね。
なので、
- どういったテーマでサイトを運営していきたいか
- どういうジャンルなら独自性・自分だけの価値を付与したサイトを作れるか
という点に注目してサイトを作ったほうがいいです。
メモ
すでに何百記事もあるサイトを運営していて、それを審査に出したいという場合はプログラムポリシーに沿っているか確認したうえでひとまず審査に出してみてください。
合格できるかもしれないので。
運営を始めたばかりのサイトの場合は軌道修正がしやすいので、出来る限り専門性の高いサイトを作ることが今後収益化していくうえでもおすすめです。
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読みやすさも重視しよう
コンテンツが「読みやすいかどうか」も大切です。
これは
- 文章として読みやすい
- 画面として読みやすい
この2つの読みやすさが必要になります。
文章としては、自分でもしっかり読み返してみて
- 文法がおかしい点がないか
- 誤字・脱字がないか
をしっかりとチェックします。
また「画面としての読みやすさ」は
- きちんと改行が出来ているか
- 余白は適切か
- 段落はきちんと使えているか
がポイントになります。
特に今は(サイトにもよりますが)スマホユーザーが圧倒的に多いので、PCで書いている場合はスマホ表示も併せて確認するようにしてください。
スマホだと改行などの見た目が変わるので、読みにくいケースがあります。
スマホを持っている方は自分のサイトをスマホでも読み返してみる、持っていない場合はchromeの機能を使い、サイトURLを入力した後に「F12」のキーを押してください。
するとスマホ表示で確認できるようになるので、デザインが崩れていないか、読みにくくないかを確認することが出来ます。
これらの読みやすさのチェックは、今後運営していくにあたってもとても大切なことなので習慣づけるようにするといいですよ。
サンプルページは削除しておこう
ブログを立ち上げたばかりだと、
- WordPressインストール時に自動で投稿されているサンプルページ
- インストールしたテーマ側で用意されているサンプルページ
などがそのまま公開状態になっているケースがあります。
これらはそのままにしておくと、審査の際に「価値の低い広告枠(コンテンツがない)」といった理由で不合格になる一因になるため、忘れずに削除・もしくは下書きに戻すようにしてください。
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Hello world!を消そう【WordPressサンプル投稿ページ】
必要な固定ページを作成・設置しよう
審査に出すにあたり、最低でも
- 運営者情報
- プライバシーポリシー
- お問い合わせフォーム
は設置してください。
運営者情報
運営者情報は個人情報を記載する必要はありません。
そのサイトをどんな人が運営しているか、プロフィールページのようなイメージで作れば大丈夫です。
ちなみに当サイトひびといのプロフィールページはこのようになっています。 初めまして、ひびといと申します。 元ひきこもり、子供2人を育てながらブログでご飯を食べている30代前半のフリーランスです。 好きなことはブログ運営と投資です。 ブログ歴は7年になり、ブログ収入だけで生 ...
自己紹介
実名で運営されている場合は実名で作ってももちろん大丈夫ですよ。
プライバシーポリシー
アドセンスを使用するにあたり、プライバシーポリシーの設置は必須となります。
詳しくはこちらの公式の「必須コンテンツ」のページに記載があるので、それを参考に「プライバシーポリシー」という固定ページを作成し、記述してください。
サンプルとして当サイトのプライバシーポリシーページも載せておきますね。 目次1 プライバシーポリシー1.1 個人情報の利用目的1.2 広告について1.3 Amazonアソシエイトに参加しています1.4 アクセス解析ツールについて1.5 コメントについて2 免責事項 プライ ...
プライバシーポリシー
なお、合格する前からサイトのプライバシーポリシーのページにアドセンスに関する事項も記述して大丈夫です。
合格すれば自動で広告が配信されるようになるので、あらかじめ記述しておきましょう。
お問い合わせフォームを設置する
同じく固定ページを作成し、お問い合わせフォームを設置しておきます。
私は「Contact Form 7」というプラグインを入れて設置していますが、テーマによってはプラグインなしで簡単に設置できるものもあるかと思います。
これらの固定ページはサイトトップページの分かりやすい場所にリンクを設置するようにしてください。
ちなみに私はフッター(サイトの一番下の部分)に設置しています。
ヘッダー(サイトの上の部分)でも大丈夫です。
文字数について
色々なブロガーさんの意見も見て回りましたが「合格するためには文字数は1000文字以上必要」と書いているケースがとても多いと感じます。
これは半分正解で、半分間違いだと私は思っています。
なぜかというと本質は文字数ではなく、あくまでも「コンテンツの中身」だからです。
実際にこれまで私が合格したケースを挙げてみると
審査に出した時期 | 合格した際の1つの記事あたりの文字数 | |
サイトA | 2021年5月 | 100文字以下 |
サイトB | 2021年8月 | 600~3000文字程度 |
サイトC | 2014年・2021年9月※ | 100文字以下の記事もあり |
サイトD | 2019年2月 | 50文字以下 |
という結果になっています。
サイトAとサイトC・Dはなぜ100文字以下という少ない文字数で合格できているかというと、「画像がメインのサイト」だからですね。
つまりその画像コンテンツが完全オリジナルであればその記事・サイトはオリジナリティ・独自性の高いサイトということになり、合格できたと理解しています。
サイトCは2014年に一度合格していましたが、諸事情によりいったんアドセンス管理画面上でのサイト登録を削除、再申請をしてその翌日には合格しています。
そのため2度目の合格の時の状態を記載しています。
これらのデータからわかるように、文字数が大切なのではなくその中身が大切になります。
文字だけで読ませるコンテンツの場合は、当然のことながら文字数も1つの目安としてとても大切になります。
今は同じようなテーマ・ジャンルのサイトも多いので、その中で独自性・価値を持たせようとするとどうしてもしっかりと作り込んだコンテンツにする必要がありますし、独自性を出そうと思うと文字数も必然的に増えますよね。
そういった意味では文字数1000文字以上、というのは1つの目安になると思います。
なので記事を書く際には「1000文字以上」を目標とするのではなく
- 自分にしか書けない内容になっているか
- 同じテーマで書いている人に比べて、自分にしかない価値を提供できているか
という目線で書くと自然と文字数も増え、コピーコンテンツになりにくくすることができますよ。
コンテンツの量について
実際に私のサイトが合格した際の記事数を表にしました。
合格した際の記事の数 | |
サイトA | 5記事 |
サイトB | 19記事(このサイト) |
サイトC | 330記事 |
サイトD | 10記事 |
最小で5記事、最大で330記事です。
メモ
ただし330記事で合格したサイトは再申請をして2度合格したサイトなので、記事が多いから合格できたというわけではありません。
記事数の目安についてはこの後詳しく解説します。
こちらの記事にも書いたのですが Googleアドセンスの審査の不合格理由の1つ「価値の低い広告枠:コンテンツが存在しない」に実際に合格した方法を詳しくご紹介します。 当サイトひびといは、実はアドセンスの審査に2回落ちてしまい、3回目 ...
価値の低い広告枠(コンテンツが存在しない)に合格した方法
審査に出す際の記事数は「少なすぎず、多すぎない」量がおすすめです。
なぜかというと、1発で合格できれば問題ないのですが不合格だった際にその理由を1つずつ精査しなくてはいけなくなるからですね。
コンテンツ数があまりにも多いと、不合格になった際に原因を突き止めるのがとても大変になってしまいます。
そういう意味では330記事あったサイトが1発合格できたのはラッキーでした。
もし立ち上げたばかりのサイトであればボリュームがあり、内容の濃い記事が10個もあれば十分だと思います。
アフィリエイトリンクは貼らない
もしすでにアフィリエイトリンクを貼っている場合は、いったんすべて削除するのがおすすめです。
実際に私のデータですが
アフィリエイトリンクの有無 | 合否 | |
1度目の審査 | リンクあり | 不合格 |
2度目の審査 | リンクはすべて削除 | 合格 |
という結果だったことがあるので、1度で合格したいなら消しておくことをおすすめします。
確かに他の合格したサイトを思い出してみても、アフィリエイトリンクがまだない状態で合格したサイトがほとんどでした。
ちなみに合格した後は貼り直して大丈夫ですよ。
審査にはどれくらいかかるの?
これまでの経験から言って、審査には1日~1か月かかります。
サイトによってばらばらで、審査に出した翌日に合格したこともあれば1か月たっても音沙汰がなかったので自分で問い合わせて合格したケースもありました。
一応公式からは「早くて数日、遅くても約2週間」という記載があるので、2週間を目安に待ってみて、1か月たっても通知が来ない場合は問い合わせてみるといいと思います。
審査に落ちてしまったら
2019年以降、アドセンスの審査は厳しくなっており私も実際に審査に落ちてしまった経験があります。
昔は本当に楽に合格できたので、今から始めようとしている人は昔に比べて大変になりましたね。
ですが、ありがたいことに審査は何度落ちても再チャレンジすることが可能になっています。
これ本当に素晴らしい事ですよね。
各種ASP(広告主とアフィリエイターを仲介する役割を持つサービス事業者のこと)に登録して提携したい企業があり、申し込んでも審査に落ちてしまう事ってあるのですが一度審査に落ちると再申請が出来ない企業って結構あるんです。
それに比べてGoogleは最大手にも関わらず、とても広き門でサイト運営者を受け入れてくれていると思います。
実際に私が審査に落ちてしまい、その後合格できた経緯も詳しくまとめているのでよろしければご覧ください。 Googleアドセンスの審査の不合格理由の1つ「価値の低い広告枠:コンテンツが存在しない」に実際に合格した方法を詳しくご紹介します。 当サイトひびといは、実はアドセンスの審査に2回落ちてしまい、3回目 ...
価値の低い広告枠(コンテンツが存在しない)に合格した方法
諦めずに丁寧にコンテンツを修正していけば絶対に合格できるので、是非導入したい!という方は挑戦してみてくださいね。