日本を代表する日用品メーカー、花王(4452)の株主優待・配当金・隠れ優待や利回りについてまとめました。
花王は日本の中で唯一32期連続増配をしている企業でもあります。
私も保有していますが有名企業の1つなので保有を考えている方も少なくないと思います。
詳しくご紹介しますね。
花王の株主優待
花王の株主優待と聞くと、マイペットやマジックリン、ビオレなどのブランドの商品がもらえるのでは?と想像される方が多いと思いますが、残念ながら株主優待はありません。
ちなみに似た企業としてライオンや、化粧品関連なら資生堂であれば株主優待を実施しています。
ただし個人的には株主優待よりも配当金として出してくれた方が嬉しいので、優待を実施していないことに関しては特に問題視していません。
むしろその分しっかり毎年配当を増配してくれるのであればその方が嬉しいですしね。
※私の株主優待に関する考え方はこちらです。 私は株主優待が大好きですが、現在は優待投資は積極的に行わないようにしています。 株を保有しているともらえる優待はとても魅力的ですが、当然デメリットもあります。 私が優待投資を辞めた理由と、おすすめしな ...
優待投資をやめた理由【資産を最速で最大化するのは別の道】
ディズニーの優待はあるの?
花王はオリエンタルランド、つまり東京ディズニーランド・シーのスポンサーなので
と考える方もいらっしゃると思います。
残念ながらディズニー関連の優待もありません。
と思われるかもしれませんが、残念ながらこちらも株主では予約をすることが出来ません・・・。
花王はランドではスプラッシュマウンテン、シーではトイストーリーマニアのスポンサーであり、それぞれにスポンサーラウンジが提供されています。
スポンサーラウンジは一般的に
- その企業の社員とその家族
- 取引先の顧客関連の人
- つまりコネがある人
が利用できるとされています。
一部のスポンサーラウンジはクレジットカードのある一定のクラスであれば利用できるケースもありますが、花王の場合は強力なコネが必要とされています。
株主優待として予約権がもらえたらディズニー好きとしては最高なんですが・・。
いつかそういう優待なら欲しいかも、と思ったり。
ちなみにディズニー関連で株主優待を受けたい場合はオリエンタルランドの株を保有するという選択肢があります。 東京ディズニーリゾートやイクスピアリなどを運営する「オリエンタルランド(4661)の株主優待」についてご紹介します。 ディズニーリゾートの1日パスポートチケットが貰える優待が特徴の銘柄ですが、パークで ...
詳しくはこちらにまとめています。
オリエンタルランドの株主優待【買取相場・クラブ33との関係も紹介】
花王の隠れ優待
「隠れ優待」とは何かというと、「株主優待」という名目ではないものの、
- 議決権行使
- アンケート
など株主であることを前提として、何か企業に対してアクションを起こすともらえるもののことです。
例えばコメダホールディングスの場合は議決権を行使するとお店で使用できる電子マネーが500円分もらえます。 コメダホールディングス(3543)の株主優待と配当金についてご紹介します。 店舗で使用することが出来る電子マネーKOMECAに自動チャージされる優待で、議決権行使による隠れ優待もある銘柄です。 実際に ...
コメダの株主優待・配当金【隠れ優待・権利確定日も紹介】
そういうもののことですね。
では花王は隠れ優待はあるのかというと、あります!
厳密には隠れ優待といっていいのか分かりませんが、株主総会に出席するとお土産がたくさんもらえるんです。
これ、
とおそらく多くの方が想像するであろうラインナップの商品が貰えるので私の中では隠れ優待という位置づけです。
※ただし2022年の株主総会は「お土産なし」と明記されていたのでご注意ください。
配布されていた2019年の内容をご紹介すると以下のようになっています。
2019年のお土産
- アタックZERO(洗剤)
- ハミング リンネふわり(柔軟剤)
- メンズビオレ ONE (顔と髪の毛、体も洗える全身洗浄料)
- めぐりズム 蒸気でホットうるおいマスク
- ピュオーラ GRANマルチケア(歯磨き粉)
- ピュオーラ コンパクト(歯ブラシ)
衣類用洗剤からスキンケア、マスク、オーラルケアまで幅広くもらえるのは嬉しいですよね。
どれも消耗品として日常生活で必ず使えるものばかりなのでかなりいいお土産だと思います。
また今後の状況によっては総会も復活すると思うので、都合のつく方は行ってみてはいかがでしょうか。
配当金の推移
花王といえば株主優待より配当金ではないでしょうか。
なんといっても31年連続増配をしている日本でただ唯一の企業です。
米国などでは長期の連続増配企業は珍しくありませんが、日本ではここまでの長期増配は花王だけとは驚きですよね。
ちなみにその次は自動車補修部品や産業車両部品を扱うSPK(7466)が23年連続増配となっています。
では31年の推移はどうなっているでしょうか。
花王の決算資料から引用させていただきました。
※2021年12月期 第2四半期累計(1月1日~6月30日)決算説明会資料より引用
1988年当初の配当が7.1円ですから、当時から保有されている方はまさかこんなに増えるとは想定外だったかもしれませんね。
ここ5年間の推移はこのようになっています。
年 | 中間 | 期末 | 合計 | 配当性向 |
2017年 | 54円 | 56円 | 110円 | 34.24% |
2018年 | 60円 | 60円 | 120円 | 36.98% |
2019年 | 65円 | 65円 | 130円 | 40.83% |
2020年 | 70円 | 70円 | 140円 | 51.52% |
2021年 | 72円 | 72円 | 144円 | 62.4% |
じわじわと増配が続いていることが分かりますよね。
配当利回りは?
2021年10月25日現在の配当利回りは2.24%です。
IRBANKを参照すると、1.22%~2.83%の間で推移していることが分かります。
自社株買いも行っている
花王は自社株買いも行っています。
こちらが決算で発表されている株主還元のデータになります。
※2021年12月期 第2四半期累計(1月1日~6月30日)決算説明会資料より引用
自社株買いは配当と同様に株主還元策の1つとされています。
増配に加え自社株買いも行われているということで、積極的な株主還元の姿勢がうかがえますね。
今後増配が止まってしまったり、減配となると株価に大きく影響がありそうで懸念していますが出来ればこのまま増配記録を伸ばしていってほしいな~とホルダーとしては思います。
以上「花王の株主優待・隠れ優待・配当金の推移」のご紹介でした。