WordPressの初期設定の1つでブログ運営には欠かせない「パーマリンクの決め方と設定方法」を解説します。
パーマリンクとはページごとのURLのことで、初期の段階でどのような構造にするかを決め、継続することが大切になります。
日本語URLについてと、実際に専業ブロガーの私も設定しているおすすめの構造もご紹介します。
目次
「パーマリンク」とは?
「パーマリンク」とはWEBサイトのページごとに設定されているURLのことです。
WordPressでブログを運営する場合、管理画面の「設定」→「パーマリンク」よりどのような形式でパーマリンクを決めるかを設定することが出来ます。
パーマリンクとは、コロコロ頻繁に変更するものではなく、ブログを運営する初期の段階で「これだ!」と決めたらよほどの事情がない限りは変更しません。
なぜかというと、パーマリンクが変更されると各ページのURLが変更されてしまい、
- ページにつけられたSEO評価(検索エンジンからの評価)がリセットされてしまう。
- 他のサイトからつけてもらったリンクも切れてしまう。
- SNSボタンを設置している場合は、カウンターの数もリセットされる。
などのデメリットがあるからですね。
そのため初期の段階でしっかりと決め、決めたら以降は変えないようにすることが大切です。
途中で変更もできるのですが、全ての記事のURLの構造が変わってしまうためリダイレクト設定や再度インデックスし直す必要があり非常に大変です。
出来ればそういった手間をかかえないようにしましょう。
WordPressのパーマリンク設定を見ると分かりますが、色々な形式があるため
と悩む方も少なくないと思います。
今回はおすすめの構造と、実際の設定の仕方を解説しますね。
パーマリンクの決め方
まず、パーマリンク設定を見ると
基本 | https://サイトURL/?p=123 |
日付と投稿名 | https://サイトURL/2021/10/13/sample-post/ |
月と投稿名 | https://サイトURL/2021/10/sample-post/ |
数字ベース | https://サイトURL/archives/123 |
投稿名 | https://サイトURL/sample-post/ |
カスタム構造 | https://サイトURL/%postname%/ |
※年月日は画面を見た日によって変わります。
このように6種類あると思います。
この中で最適な構造はどれでしょうか。
結論から言うと、おすすめは「投稿名」です。
なぜかというと、投稿名が一番自由度が高く、シンプルで管理もしやすい構造だからです。
Googleのガイドラインにもしっかりこの点について言及されています。
以下はガイドラインより引用した一文です。
サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。例えば、航空機(aviation)に関する情報を探している場合、http://en.wikipedia.org/wiki/Aviation のような URL であれば、見ただけで必要な情報であるかどうかを判断できます。
http://www.example.com/index.php?id_sezione=360&sid=3a5ebc944f41daa6f849f730f1 のような URL 自体は、ユーザーの関心を引くことはほとんどありません。
※シンプルな URL 構造を維持する より引用
つまり
- シンプルで
- IDではなく意味のある単語で
- 見ただけで必要な情報であるかどうかを判断できるURL
が推奨されているわけですね。
これらを満たす構造となると限られてきますし、中でも「投稿名」は非常にシンプルで自分でURLを設定できるので記事毎にベストなURLを設定することが可能です。
それぞれの構造の意味も解説しますね。
基本
https://サイトURL/?p=123
デフォルトの設定です。
記事ごとに自動で割り振られるID(数字)がそのままURLになります。
ただGoogleのガイドラインに「可能な場合はIDではなく」と言及されているので、これは避けましょう。
日付と投稿名
https://サイトURL/2021/10/13/sample-post/
日付と投稿名は、投降した日付がURLに付与される設定です。
「sample-post」の部分は投稿名と同じで自由に設定することが可能です。
一部の限られたサイトではもしかしたら日付が意味を成すのかもしれませんが、多くのサイトでは訪問者の方にとって意味をなさないと思うのでこれも避けた方がいいですね。
月と投稿名
https://サイトURL/2021/10/sample-post/
こちらも同様に投稿した日の年月がURLに付与される構造です。
こちらも避けた方がいい理由は上記と同じですね。
数字ベース
https://サイトURL/archives/123
これは記事に自動で割り振られるIDの数字が末尾に来るURL構造です。
このタイプもよく見かけますが、管理は楽ですがこのURLを見ただけで必要な情報かどうか判断できますでしょうか?
例えば今回のように「パーマリンク設定について」という内容の記事を書いた場合、
- https://サイトURL/archives/123
- https://サイトURL/permalink
どちらの方が見ただけで必要な情報であるかは一目瞭然ですよね。
その観点から私は「投稿名」の方を推奨します。
投稿名
https://サイトURL/sample-post/
「投稿名」は今回おすすめしている設定です。
なぜこれがいいかというと、「sample-post」の部分だけというシンプルな構造で、かつ「sample-post」の部分を自分で自由にカスタマイズできるからですね。
「sample-post」の部分は記事ごとに好きな英単語に変更することが可能です。
つまり、ワードプレスブログについて書いた記事であれば
https://サイトURL/wordpress/
トマトについて書いた記事であれば
https://サイトURL/tomato/
というように、誰が見ても分かりやすく意味の通るURLの設定が可能です。
ちなみにこの設定にしておくと、投稿画面で「sample-post」の部分に「編集」というボタンが出るのでそこをクリックして自由に打ち込むことが出来るようになります。
長すぎず、その記事を最適に表現した単語や短文を入れて設定するのがおすすめです。
カスタム構造
カスタム構造とは「%postname%」の部分を自由にカスタムすることで好きなパーマリンクを作ることが出来る、名前の通り自由度の高い設定です。
どのような組み合わせが使えるかというと、
%year% | 年(2021など) |
%monthnum% | 月(01や12など) |
%day% | 日(01や31など) |
%hour% | 時刻の時間(01や11など) |
%minute% | 時刻の分(01や35など) |
%second% | 時刻の秒(01や59など) |
%postname% | 投稿名(自分で設定が可能) |
%post_id% | ページごとに自動で割り当てられたID |
%category% | カテゴリページのパーマリンク(自分で設定したカテゴリースラッグ:URL) |
%author% | 著者名(hibioiなど) |
これらの%~%を使い、自由に組み合わせて設定することが可能です。
正直「分」や「秒」なんて使うかな!?と思うのですが、一応設定は可能です。
私はごく一般的なブログ運営を想定しているため「投稿名」での設定を推奨しますが、サイトによっては他の設定が望ましいケースもあります。
ここはケースバイケースですが、いわゆる「ブログ」としての運営をしていく初心者の方なら「投稿名」が無難でしょう。
日本語URLはおすすめしない
日本語URLとは
https://hibitoi.com/ひびとい/
というように、日本語を設定したURLのことです。
これはデメリットが多いのでやらないようにしましょう。
以前はSEO効果があると言われた時期もあり、私も取り入れていたことがありましたが現在は全て英単語のURLにするようにしています。
日本語URLには具体的にどんなデメリットがあるかというと、
- エンコードした時に意味の分からない英数字の羅列になる。
- SNSではリンク先に飛べない場合もある。
- WordPressのバージョンによっては404エラーになることがある。
という点です。
例えば「https://hibitoi.com/ひびとい/」をエンコードすると
https://hibitoi.com/%E3%81%B2%E3%81%B3%E3%81%A8%E3%81%84
となります。
エンコードとは?
日本語URLは一部ではそのまま使用できないためエンコード、つまり変換されて使用されます。
その変換の事をURLエンコードといいます。
404エラーとは?
存在しないページにアクセスした際に表示されるHTTPステータスコードのことです。
訪問者の方が存在しないページをクリックした場合「404エラー」となり、このページは存在しないということが伝わります。
先ほども紹介しましたが、天下のGooglが推奨しているのは「シンプル」で「見ただけで必要な情報であるかどうかを判断できる」パーマリンクです。
エンコードされると意味不明な文字の羅列になってしまう日本語URLは果たしてベストといえるでしょうか?
またせっかく記事を書いても404エラーを返されてしまうようでは誰も見てくれません。
様々なことを考慮するとベストではない選択肢というのは分かると思います。
パーマリンク設定の仕方
では、最後に管理画面からパーマリンクを設定する方法を解説します。
今回はおすすめの「投稿名」での設定の仕方でご紹介しますね。
管理画面の「設定」→「パーマリンク」をクリック。
「共通設定」という項目があるので、「投稿名」の横の丸をクリックしてチェックを入れます。
最後にページ下の「変更を保存」をクリックして完了です。
あとは今後記事を投稿するたびに、投稿画面上にある記事タイトル下の「パーマリンク」のところより、「編集」をクリックして最適なURLを付けてください。
記事名を入れると初め日本語のURLが勝手に設定されますが、そのままでは日本語URLになってしまうので「編集」をクリック。
すると日本語だった部分が編集可能になるので英単語や短い英文でURLを打ち込み「OK」をクリック。
これでURLの設定が完了となります。
以上「パーマリンクの決め方と設定方法」の解説でした。