こんにちは、ひびといです。
我が家は蓄財・節約法の1つとして「銀行口座を使い分ける」という方法をとっています。
実際に口座を使い分けることで月々の生活費の予算をオーバーすることもなく、教育費、老後資金共にバランスよく貯蓄が出来ています。
この方法はお金を貯める1つの手段として非常におすすめなので詳しくご紹介したいと思います。
目次
蓄財に最適!口座を使い分けるメリットとは?
口座を使い分けることにはこんなメリットがあります。
- それぞれの口座で用途が明確になる
- 使う用・貯蓄用を分けることで「絶対に引き出さない口座」を作ることができる
- ペイオフ対策になる
ペイオフとは
ざっくり言えば、1つの銀行に預けているお金1000万円まではその銀行が破綻しても保証される、という仕組みです。
お金を預けている1人当たり元本1,000万円までと破綻日までの利息が保護されます。
当然デメリットもあり、以下のような点が不便な点です。
- 口座間でお金を移動させる手間
- お金を移動させる際に手数料に注意する必要がある
- 家族でしっかり共有しておく必要性
逆に言えばこの3点さえ気を付ければメリットしかないと考えています。
実際に我が家は結婚した当初からこの方法をとっており、途中で一度散財した時期があったものの教育費と老後資金だけは死守しました。
という経験もあるので、「お金を守る方法」としてもおすすめなんですね。
では具体的にどのように使い分けを行っているかご紹介したいと思います。
口座を使い分ける方法
我が家ではこのような形で使い分けをしています。
子供たちの教育費 | 銀行口座-その1(定期預金)・ジュニアNISA・国債 |
子供たちの日々の教育費※ | 銀行口座-その2(普通預金) |
老後資金 | 銀行口座-その3 イデコ(確定拠出年金)・小規模共済 |
毎月の生活費(翌1年分) | 銀行口座-その4(普通預金) |
税金支払い分 | 銀行口座-その5(普通預金) |
生活防衛費※ | 銀行口座-その6(定期預金)・国債 |
投資資金 | 銀行口座-その7(普通預金・外貨積み立て) |
全部で7つに分かれていますが私名義だけではなく、夫や子供名義の口座も併せて活用し分散させています。
日々の教育費とは?
日々の教育費というのは給食費、幼稚園のバス代、都度必要になる教材費などが該当します。
生活防衛費とは?
生活防衛費とは、投資に回さない「もしもの時の備えになるお金」のことです。
我が家では年間生活支出の約2年分を生活防衛費として貯金しています。
(ただ夫婦で自営業&セミリタイアなので今後段階的に3年分に増やす予定です。)
ではそれぞれ詳しい内容を解説しますね。
教育費
我が家の教育費の目標額は、1人当たり毎年100万円×子供2人=合計200万円です。
これは主に子供たちの大学受験から先に使うお金として想定しているため、「引き出さないお金」です。
そのため
- 銀行の定期預金
- 国債
- ジュニアNISA
のほか、保険も活用しています。
教育費についてはこの方法で、上の子が小学校に上がる前に子供2人分合わせて1000万円貯蓄しました。 こんにちは、ひびといです。 我が家は子供2人を育てながら30代で夫婦でセミリタイアをしました。 そんな我が家は子供たちが10歳になるまでに教育費を貯め終えることを目標に、日々倹約に励んでいます。 我が ...
詳しくはこちらをご覧ください。
1000万貯めた我が家の教育費の貯め方【口座使い分け+投資信託も活用しています】
子供たちの日々の教育費
日々の教育費というのは
- 給食費
- 幼稚園のバス代
- 都度必要になる教材費
などが該当します。
これらは流動性が高く、月に1度程度おろす必要があるため普通預金を使っています。
自動引き落としに加えて、その都度おろして子供に持たせることも多いので自宅近くの行きやすい場所を選んでいます。
この日々の教育費は下の子が幼稚園に上がる前に3年分を計算してまとまったお金を入金してあり、そこから引き出す形にしています。
少なくなってきたらまた随時補充し活用します。
老後資金
老後資金は28歳ごろから貯め始めました。
- イデコ(確定拠出年金)
- 小規模共済
の2つを活用しており、毎月それぞれ満額を強制的に拠出し貯める形にしています。
この2つは
イデコ(確定拠出年金) | 60歳 |
小規模共済 | 65歳 |
まで引き出すことが出来ないお金です。
ただ私に万が一があった場合はおろすことができるものなので、私の生命保険代わりにもしています。
(私個人では入っている生命保険は1つもありません。)
我が家は自分たちが住む新築の家や新車を買った経験がなく、今後も予定していないため早い段階から老後資金も貯め始めることが出来ました。
色々な考え方があると思いますが、私は教育費と老後資金、どちらもバランスよく貯めたいと考えています。
イデコと小規模共済は節税効果も高いため、今後もフルで活用していきます。
毎月の生活費(翌1年分)
毎月の生活費(翌年分)は絶対に翌年に使うお金なので流動性が高い銀行口座の普通預金に入れています。
半年分は定期預金に入れることもありますが、基本は普通預金に入れておくだけ。
我が家は自営業という事もあり、前年の内に翌年1年分の月々の生活費を「生活費用口座」に移し、そこから一定額を月々おろすようにしています。
我が家の場合月の生活費は月15万円なので、15×12か月=180万円 というわけですね。
生活費はここからしかおろせないので、ある月に多めにおろす、ということは怖くて絶対にできません。
そんなことをすると後々の生活費が少なくなってしまうからですね。
なので必ず毎月決まった額の生活費しか使わない、使えなくなるので生活費をちょこちょこおろしてしまう、という方にはかなりおすすめです。
翌年の分は前年の年末に移動させるので、毎月お金をおろすとその年の残りの残金がはっきりわかるのもメリットです。
生活費をおろすのは月初めの1日のみ。
生活費のやりくりの仕方についてはこちらの記事にも詳しくまとめているので、是非ご覧ください。 こんにちは、ひびといです。 我が家は子供2人を育てる4人家族で月の生活費は約15万円です。 月15万円と聞くと極貧生活に思えるかもしれませんが、いたって幸せで充実した毎日を過ごすことができています。 ...
4人家族で生活費15万円の内訳を紹介【やりくりと節約は必須です】
税金支払い分
我が家は自営業なので、毎月税金が天引き、というわけではなく毎年決まったタイミングで様々な税金や年金・社会保険料の支払いがやってきます。
これは「絶対に引き落としがあるお金」なので、税金支払い用の口座に前年分の税金の額+αを普通預金にまとめて入金しています。
税金の管理は税理士さんに一任しているため、支払額についても一覧表になってはっきりわかっています。
そのためその額と、足りないといけないので念のための+αの額を入金しておくというわけです。
税金の分をはっきり分けておくことで、余ったお金は事業用や投資用に安心して回すことが出来ます。
税理士さんについてはこちらの記事にまとめていますが、事業をしている場合はプロに任せた方が時間と費用の節約になると考えています。 こんにちは、ひびといです。 私はフリーランスの個人事業主ですが毎年の確定申告は税理士さんに一任しています。 個人事業主の場合、税理士はいらないという意見もあるようですが個人的には専門家に任せるメリット ...
おすすめの税理士さんの選び方もまとめています。
【個人事業主なら税理士はいらない?】任せると節税効果は絶大です。
生活防衛資金
生活防衛資金は「もしもの時まで絶対に引き出さないお金」です。
なので引き出しにくい銀行の定期預金と国債に分けて入れています。
このお金は増えなくてもいいけれど絶対に減らしてはいけないお金なので、安全資産一択です。
投資資金
投資資金は証券口座と連動している口座に、普通預金と外貨積み立てで入金しています。
このお金は「流動性が高い」ものなので、定期預金には入れません。
余剰資金+趣味も兼ねているので、絶対に入れなくてはいけない口座ではなく、上記の必要不可欠な要素の支払いが終わってからお金を入れるようにしています。
米国株も好きなので、手数料が安いSBI銀行の外貨積み立てで毎日決まった額を積み立てしています。
デメリットは管理の大変さ
ただ口座の使い分けには当然デメリットもあり、管理が煩雑になるという点が挙げられます。
口座間でお金を移動させる手間
私はセミリタイア済みなので時間はたっぷりあり、お金の管理も元々大好きなので手間ではありませんが共働きのご家庭や子育て中で忙しい方は難しいかもしれません。
例えば上でご紹介した例だと口座を7つ使い分けているので、7つを管理する手間がかかりますよね。
それが苦になるか、ならないかは継続できるかできないかを大きく左右すると思います。
手数料に注意
同じ銀行同士であれば手数料がかからないところも多いですが、口座間のお金の移動は手数料がかかる可能性があります。
使い分けは便利ですが、手数料という余計なお金がかかってしまっては元も子もありません。
手数料を避けるためには
- ネット銀行の手数料無料サービスを活用する
- ATMから一度出金し、他銀行に移す手間を惜しまない
という工夫が必要です。
私は楽天銀行をメインに使っているため、
他行手数料 | 月3回まで無料 |
同行手数料 | 無制限で無料 |
となっているため、基本振込を使っても無料で済ますことができています。
楽天銀行は預金残高によって他行手数料やATM手数料無料の回数が決まりこのようになっています。
条件 | ATM利用手数料/月 | 他行振り込み手数/月 |
残高300万円以上もしくは取引30件以上 | 7回 | 3回 |
残高200万円以上もしくは取引20件以上 | 5回 | 3回 |
残高50万円以上もしくは取引10件以上 | 2回 | 2回 |
残高10万円以上もしくは取引5件以上 | 1回 | 1回 |
手数料が気になる、という方は楽天銀行を活用するだけでもデメリットを1つ解消できますよ。
必要がなくなったらきちんとまとめ、管理する
また、細かく分けてもあまり取引がされなくなった口座がある場合は他とまとめて管理を楽にするというのも1つの手です。
最近では取引がされていない期間が長いと口座を持っているだけでも手数料を取られる銀行もあるので注意してください。
例えばりそな銀行は2年以上入出金がない口座に対して毎年1320円の手数料がかかります。
家族でしっかり共有しておく必要性
最後の1点は「家族でしっかり共有しておく必要性がある」ということです。
例えば妻1人で完全に管理してしまうと、何かあったときに家族は全て把握しきれない可能性が高いです。
特に細かく口座を分けている場合は必ず家族で共有し、もしものケースも想定して残された家族が分かりやすいようにしておくべきです。
これらの事に注意すればとても有効性のある方法なので、
という方にはおすすめですよ。
以上「口座を使い分ける方法」のご紹介でした。